ビタミンC(アスコルビン酸)は美容と健康のために、毎日欠かさず摂取したいビタミン。
私自身もサプリメントでビタミンCを補ったり、日々のスキンケアにビタミンCを取り入れています。
この記事では、
- ビタミンCの肌への効果
- ピュアビタミンCとビタミンC誘導体の違い
- ビタミンC誘導体の種類
- 失敗しないビタミンC配合化粧品の選び方
について、書いています。
私がビタミンC誘導体の化粧水を使い始めたのは20年ほど前でしょうか。
社会人になってすぐに、ひどい肌荒れ(ニキビ)に一時期、悩まされました。
そのときにお世話になった美容皮膚科で処方されたのが、ビタミンC誘導体化粧水だったんです。
当時は今のように市販の化粧品にビタミンC誘導体が配合されたものってほとんど売ってなかったような気がします。
当時購入していたビタミンC誘導体の化粧水も先生が調合していると聞いた記憶があるので。
ビタミンC誘導体化粧水を使うようになってから、肌荒れ(大人ニキビ)が徐々によくなっていったんですね。
高濃度だったのか、すごく肌が乾燥したのを覚えています。
美容皮膚科ではスキンケア指導もしてもらいました。
先生のお肌がツルツルで毛穴が見えないんですよ。だから、すごく説得力がありました(笑)
ビタミンC誘導体の効果をすごく実感したので、それ以降ずーっと何かしらビタミンCが配合されたスキンケア商品を使い続けています。
ビタミンCの美容効果はかなり高いので、とてもおすすめです。
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ビタミンCの肌への効果
ビタミンCは美肌には欠かせない成分というのは有名な話で、積極的にスキンケアに取り入れたいです。
- メラニン色素の合成を抑制して、シミを予防する
- 毛穴を引き締め、皮脂分泌を抑える
- コラーゲンの生成を促進する
- シワなど、肌の老化を軽減する(抗酸化作用)
- 肌を引き締める
- 肌のトーンアップ
- 活性酸素の除去により酸化から肌を守る
こうやって書いてみると、ビタミンCの効果ってやっぱりすごいですね。
高濃度ビタミンC美容液で有名なロート製薬のオバジ開発者によると、『ビタミンCは濃度が高ければ高いほど肌へのUVダメージを防ぐ効果は高い』です。
よく知られているように、ビタミンCは肌へのUVダメージを防ぎます。しかも、濃度が高いほど効果が高まることは私たちの実験でも分かっています。より高濃度な「オバジC20セラム」の発売で、肌への効果を実感したというお客様の声を、さらに多くいただくようになっていました。
肌が丈夫であれば、高濃度のビタミンCをスキンケアに取り入れてみませんか?
ピュアビタミンCとビタミンC誘導体の違い
ビタミンCとビタミンC誘導体の違いを簡単にいうと、ビタミンCに分子をくっつけて安定させたものがビタミンC誘導体です。
ビタミンC(ピュアビタミンC)の効果はすごいんですけど、弱点というかデメリットもあります。
それは、ビタミンC(ピュアビタミンC)は水溶性で肌に浸透しにくく、非常に不安定、そして肌刺激のある成分だということ。
ピュアビタミンCは水に触れた瞬間から酸化されていくので、化粧品に配合するのは難しい。
だけど、ビタミンCとしての効果が最もあるのがピュアビタミンCといわれています。
肌に浸透するためには、技術が必要なんですね。
そこで開発されたのが、ビタミンC誘導体。
ビタミンCに色んな分子をくっつけたのがビタミンC誘導体なので、分子量は普通のビタミンC(ピュアビタミンC)に比べて大きくなります。
あまりに分子量が大きくなり過ぎると、これまた肌へ浸透しにくいというデメリットもある。
ただ、ビタミンC誘導体にすることで肌への浸透力はアップしますし、ピュアビタミンCに比べて安定度も増します。
ビタミンC誘導体は肌表面ではビタミンCとしての効果はない
ビタミンC誘導体は肌表面ではビタミンCとしての効果はありません。
肌に浸透することで、自身の持つ分解酵素によりアスコルビン酸に変換されて初めてビタミンCとしての効果を発揮します。
ただし、VCエチルというビタミンC誘導体は酵素による分解を必要とせずにビタミンCとして働きます。
- 肌への刺激が少ない
- 安定している
- ピュアビタミンCと比べると、肌への効果を発揮するのに時間がかかる
- 分子量が大きく、ビタミンCの含有量が減る
ビタミンC誘導体の種類
ビタミンC誘導体といっても種類はたくさんあります。
肌への効果とか、刺激性も違うので、スキンケア商品を使う時は、どのビタミンC誘導体が配合されてるのかきちんと確認してくださいね。
ビタミンC誘導体の種類 | 通称名 | 水溶性or油溶性 | ビタミンC含有率 | 安定性 |
---|---|---|---|---|
アスコルビルリン酸Na | APS | 水溶性 | 49% | 〇 |
リン酸アスコルビルMg | APM | 水溶性 | 60% | 〇 |
アスコルビルグルコシド | AA2G | 水溶性 | 52% | 〇 |
3-O-エチルアスコルビン酸 | VCエチル | 水溶性 | 86% | 〇 |
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル | VCIP | 油溶性 | 15.6% | 〇 |
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na | APPS | 両親媒性 | 31% | △ |
イソステアリルアスコルビルリン酸2Na | APIS | 両親媒性 | 〇 |
※ビタミンC含有率はピュアビタミンCを100とした場合の含有率
どのビタミンC誘導体もメリットもあればデメリットもありなんですけど、VCエチルは一番使いやすそうな感じがします。
VCエチルは分解酵素がなくても肌への効果はありますし、ビタミンC含有量も誘導体の中ではかなり多いです。
ビタミンC誘導体のビタミンC含有率について
ビタミンC濃度が表記されている化粧品も多いですけど、高濃度だからといってビタミンC含有量が多いわけではないことに注意してください。
例えば、ピュアビタミンC10%の化粧品があったとします。
すると、ピュアビタミンCに含まれるビタミンCは10%になります。
一方で、APPS10%の化粧品の場合のビタミンC含有率は3%になります。
同じように、APM10%の化粧品のビタミンC含有率は6%です。
同じ10%の濃度だったとしても、ビタミンCの含有量が違ってくることには注意してくださいね。
ビタミンC配合化粧品の選び方
どんな肌を目指すのかによっても選ぶビタミンCは違ってきます。
効果と即効性を求めるならピュアビタミンC
肌への効果が一番高いのがピュアビタミンCですが、非常に酸化しやすいので安定させるための技術が必要になりますし、肌への刺激も高いです。
敏感肌さんには刺激がありすぎると思うので、ピュアビタミンCはおすすめではありません。
一方で、ピュアビタミンCがおすすめなのはニキビ肌の人や脂性肌(オイリー肌)で肌の強い人。
ビタミンC美容液で有名なオバジは、ピュアビタミンCにこだわっていてピュアビタミンC25%配合の美容液の開発に成功しています。
ピュアビタミンCにはこんなデメリットがあります。
- 肌へ浸透しない
- 非常に不安定
ピュアビタミンCの2つのデメリットをなくし、高浸透&安定化させる技術が使われているのがオバジC。
しかも、相乗効果があるといわれているビタミンEやVCエチルというビタミンC誘導体も別途、配合されている高機能美容液なんです。
レビューを見ていると、オバジC25 NEOは本当に肌への効果は高そう♪
値段の分だけの価値があるんだろうね。
プチプラなピュアビタミンCだと、The OrdinaryのビタミンC23%サスペンションがあるけど、肌への刺激が強すぎました。
レビュー
The ordinaryのビタミンCサスペンション23%を使った私の口コミと併用不可の組み合わせ
肌刺激が少なく高浸透が売りなのはAPPS(アプレシエ)やAPIS
APPS(アプレシエ)は昭和電工が開発した高浸透型のビタミンC誘導体で、よくトゥヴェールで原料を買って、手作り化粧水を作っていました。
APPSは刺激もなくて、肌の乾燥もないですし、すごく使いやすいビタミンCなので敏感肌さんにおすすめ。
高浸透型のビタミンC誘導体なので、コラーゲン合成促進効果も高いです。
ただし、他のビタミンC誘導体と比べると値段が高く、安定性は劣りますし、1か月以内に使い切った方がいいとされています。
APPS配合の化粧水を買うなら、自分で使う前にAPPSパウダーを混ぜるタイプが新鮮でおすすめです。
もしくは、トゥヴェールなどでAPPSパウダーを買って、使うたびに自分で混ぜて使うのがいいですね。
レビュー
【グリシルグリシンで毛穴レス】APPS(ビタミンC誘導体)、フラーレン併用で抗酸化力アップ
APPSの弱点である安定性を改良してあるのが、APISという両親媒性のビタミンC誘導体です。
APPSよりも安定しているうえに、肌への浸透率も高いです。
APIS配合のスキンケアはシーボディのVCシリーズです。
使い心地はAPPSに似ていて、刺激もなく乾燥もほとんどなくて使いやすいですよ。
\ニキビでお悩みなら試してみて!/
公式サイト VCスターターセット
ビタミンC誘導体のAPMは皮脂分泌を強力に抑制する
ビタミンC誘導体のAPM(リン酸アスコルビルマグネシウム)は、私が皮膚科へ行っていたときに処方してもらっていたものになります。
かなり乾燥するんですけど、ニキビで肌荒れしていた肌にはとても効果がありました。
乾燥がひどいときは、サンホワイトというワセリンを上から塗って保湿するように言われていましたよ。
肌がべたつきがちな脂性肌(オイリー肌)さんやニキビ肌さんにはおすすめのビタミンC誘導体です。
長時間持続型のビタミンC誘導体は油溶性のVCIP
油溶性のビタミンC誘導体で、肌への刺激もなく、乾燥もしにくいという特徴があります。
油溶性なので肌への浸透性もよくて、長時間持続するビタミンC。
ベタベタした感じが嫌いではないなら、使ってみるといいと思いますね。
ただ、脂性肌(オイリー肌)が使うにはちょっと厳しいかもしれません。
敏感肌さんや乾燥肌さんにはおすすめです。
ビタミンC配合量も多く、即効性があり安定性の高いVCエチル
日々のスキンケアで最近よく使っているのが、VCエチル配合のビタミンC美容液。
ビタミンC誘導体がビタミンCとして働くには、自身の持つ酵素で分解してからでないとダメなんですけど、VCエチルはそのままの状態で肌で働いてくれるというメリットがあります。
VC含有量も多いですし、即効性もあるのでイチオシのビタミンC誘導体です。
持続型のビタミンCですし、肌への刺激もほぼありません。
さきほどチラッと紹介したピュアビタミンCが25%もの高濃度で配合されているオバジC25 NEOもVCエチルが配合されてますよ。
VCエチルは水溶性ビタミンC誘導体ということだけど、私が今使っているVCエチルはすごくベタベタするんですよね。
化粧品によっては使いやすいものもあるのかもしれませんが、VCエチルはどんな肌タイプの人にもおすすめです。
AA2G(アスコルビン酸グルコシド)は残念なビタミンC誘導体?
アスコルビン酸グルコシドは安いスキンケア商品に配合されていることが多いビタミンC誘導体。
正直なところ、AA2G(アスコルビン酸グルコシド)はおすすめではありません。
役に立たないビタミンC誘導体などとも言われています。
ただし、ポーラのホワイトショットの高級スキンケア商品の一部にもAA2G(アスコルビン酸グルコシド)は配合されています。
ポーラの場合は、特殊技術で美白有効成分をメラノサイトまで届けると書かれているので、AA2G(アスコルビン酸グルコシド)が効果を発揮できる部分まで届けることができるんでしょうね。
安い化粧品に配合されている場合は、AA2G(アスコルビン酸グルコシド)が効果を発揮できるような部分(角層より下)まで届かない可能性がほとんどでしょう。
だから、ビタミンCの効果をほとんど発揮せずに、ただ塗ってるだけの可能性もあるんじゃないかと思うんです。
AA2G(アスコルビン酸グルコシド)の注意点がひとつ。
割合はかなり少ないと思われるんですけど、白斑の問題があります。
かなり前なんですけど、カネボウの化粧品を使った人の白斑が問題になったのを覚えてますか?
当時は医薬品でもない化粧品で白斑がおこるなんて、すごい効果のある化粧品なんだなビックリしたのを覚えています。
あれは、『ロドデノール』という成分が原因だったんですけど、調べてみるとAA2G(アスコルビン酸グルコシド)も白斑になっている人が結構いるんですよ。
AA2G(アスコルビン酸グルコシド)による白斑については、こちらの厚生労働省が発表している白斑についての調査資料を見てもらえばわかります。
ピュアビタミンCとビタミンC誘導体についてのまとめ
ビタミンCといっても、色々な種類のビタミンCがあることがわかったと思います。
それぞれ、刺激性や浸透性、ビタミンC含有量なども違うので、肌に合うビタミンCを選ぶのが大切。
自分が使っているビタミンC配合のスキンケア商品も、
- どの種類のビタミンCが使われているのか
- 刺激はあるのか、ないのか
- ビタミンCの配合量はどのくらいなのか
などを確認してから使ってくださいね。